東京国立博物館で絵巻が見られると聞いて気になってはいるけれど、「絵巻の展示」といわれてもどんな見方をすればいいのか、自分には縁が遠い気がして踏み出せない方も多いのではないかと思います。
台東区エリアの情報を書いている『タイトウタイムズ』のハルです。上野の博物館はふだん足が向きにくい側でしたが、今回の展示は「物語絵」という切り口が思ったよりとっつきやすくて、気づいたら長く見ていました。
この記事では、東京国立博物館で開催中の特別企画の内容と主な展示作品、行く前に知っておきたいこと、チケットや撮影時の注意点まで順番に整理します。
アイルランドから38年ぶりに戻ってきた絵巻たち
現在、東京国立博物館の本館2階で開催されている特別企画は、アイルランドの首都ダブリンにある文化施設「チェスター・ビーティー」のコレクションを紹介する展覧会です。
チェスター・ビーティーは、ニューヨーク出身の実業家チェスター・ビーティー卿が世界中から集めた文化財を所蔵する文化施設です。ヨーロッパでも有数の日本の物語絵コレクションを持っており、その中から選りすぐりの25点が日本で紹介されています。
前回の里帰り展示から長い時間を経ての公開なので、絵巻や物語絵が気になっていた人には見ておきたい機会です。
展示で見ておきたい主な物語絵
25点のコレクションのうち、特に目に留まりやすい作品をいくつか紹介します。会期中に場面替えや展示替えがある作品もあるため、目的の作品がある場合は時期を確認してから向かうほうが安心です。
- 長恨歌絵巻(狩野山雪筆)
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唐の玄宗皇帝と楊貴妃の悲恋を描いた絵巻。本展の中でも代表的な作品で、巻上と巻下で展示期間が分かれています。巻上は4月27日から6月7日まで、巻下は6月9日から7月20日までの展示予定です。
- 源氏物語絵巻
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『源氏物語』54帖の詞と絵を収めた大型の絵巻です。金砂子を使った画面や、王朝貴族の世界観が見どころです。
- 酒呑童子絵巻
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源頼光とその家臣たちが大江山の鬼・酒呑童子を退治する物語です。鬼や人物の描かれ方に迫力があり、物語を追いやすい作品です。
- 乗興舟(伊藤若冲筆)
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若冲が淀川下りをした経験をもとに制作した版画巻です。色鮮やかな作品の印象が強い若冲ですが、こちらでは墨のような静かな画面の面白さが見られます。
長恨歌絵巻は前後期で展示替えがあります。巻上は6月7日まで、巻下は6月9日から7月20日までの展示予定です。どちらの巻を見たいかによって来館日が変わるので、この点だけは出発前に確認しておくと安心です。
開催期間・会場・休館日の確認
会期と会場の基本情報は次の通りです。開館時間や休館日は変更される場合があるため、来館前に公式サイトのカレンダーも確認してください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会期 | 2026年4月27日(月)~7月20日(月・祝) |
| 会場 | 東京国立博物館 本館2階 D室・E室 |
| 休館日 | 原則として月曜日。ただし例外日があるため、来館日の公式カレンダーを確認してください。 |
| 開館時間 | 通常は9:30~17:00。金曜・土曜などに20:00まで開館する日があります。 |
会期末の7月20日は月曜ですが祝日です。最終週に行く予定がある場合は、休館日や開館時間を公式カレンダーで確認してから予定を立てると安心です。

アイルランド チェスター・ビーティー・コレクション
絵巻と絵本のたからばこ ヨーロッパの北西部に位置するアイルランドの首都ダブリンには、チェスター・ビーティーという文化施設があります。ここには、アメリカの鉱山開発で成功し、世界の様々な美…
チケットは特別展とどう違うのか
今回の展示は「特別企画」という位置づけで、別途の特別展チケットは不要です。東博コレクション展の観覧料で見ることができます。
- 一般:1,000円
- 大学生:500円
- 高校生以下・18歳未満・70歳以上:無料(年齢の分かるものを持参)
- 障がい者とその介護者1名:無料(障がい者手帳など持参)
料金や無料対象の条件は変更される可能性があるため、来館前に公式サイト(tnm.jp)で最新情報を確認してください。東博コレクション展のチケットは、正門券売所で購入できるほか、オンライン購入が案内されている場合もあります。混雑する日は券売所で待つこともあるため、事前に購入方法を見ておくと安心です。
撮影するときに守りたいこと
本展は撮影できる作品があると案内されていますが、撮影可否は展示室内の表示や当日の案内を必ず確認してください。博物館では、作品や場所によって撮影ルールが変わることがあります。

フラッシュ・三脚・動画・自撮り棒・長時間の占有は避けたいところ
周りの方への配慮が前提です。スマートフォンで撮る場合も、展示室の表示に従い、長くその場をふさがないようにしたいところです。混んでいる時間帯ほどこのあたりは気になりやすいので、撮影よりもまず一度目で見てから、気になる場面だけ短く記録するくらいがちょうどよさそうです。
上野駅から本館2階まで迷わない動き方
JR上野駅の公園口から出て、上野公園内を進むと東京国立博物館の正門に着きます。徒歩約10分が目安ですが、公園内の混雑や歩く速さによって変わります。正門から入ると、正面に本館があります。
上野公園の方向に進む。公園口は公園側の出口なので、改札を出たら公園内を東京国立博物館方面へ進みます。
正門を抜けると正面に本館が見えます。入館してエントランスを進み、2階に上がります。
本館2階に上がったら、案内表示に沿ってD室・E室へ進みます。特別展会場とは別の棟なので間違えないようにしましょう。
平成館で開催している特別展とは建物が別です。「チェスター・ビーティーの絵巻は本館2階」と頭に入れておくと、現地で迷う可能性が減ります。
混雑しやすい時間帯と避け方の目安
週末は上野公園全体が混みやすく、博物館までの道も人が多くなることがあります。展示室内の混み方は日によって変わるため、時間に余裕を持って向かうのがよさそうです。
金曜・土曜などは夜20時まで開館する日があります。夕方以降のほうが比較的落ち着いて見られる場合もあるので、仕事帰りに寄れる人は候補に入れてもよさそうです。会期末に近づくほど予定を立てる人が増える可能性があるため、気になっている場合は早めに公式カレンダーを確認しておきましょう。
図録と公式サイトで会期後も楽しめること
ミュージアムショップでは本展の図録が販売されています。公式ページでは定価2,860円(税込)と案内されています。色鮮やかな物語絵が収録されていて、展示で見た作品をあとからじっくり見直したい人には向いていそうです。
公式サイト(tnm.jp)では、展示替えのスケジュールや開館日の変更などが案内される場合があります。行く日が決まったら、その日の展示カレンダーを一度確認しておくと空振りが少なくなります。
行く前にできる小さな一歩
まずは、tnm.jpで行きたい日の展示カレンダーを開いてみてください。長恨歌絵巻は、6月9日から巻下の展示期間に入る予定です。見たい巻がある場合は、来館日と展示期間を照らし合わせておくと安心です。
わたし自身、「絵巻は難しそう」という気持ちが最初はあったんですが、実際に見ると物語の場面がそのまま絵になっているので思ったより入りやすかったです。撮影できる作品がある場合は、気になった場面を記録しながら見られるのも楽しみ方の一つです。
7月20日までと会期はまだあります。ただ、会期末に近づくほど予定を立てにくくなることもあるので、気になっているなら早めに来館日だけでも決めておくと動きやすいです。













