ランニングでも筋トレでもない、でも両方やる。最近「HYROX(ハイロックス)」という名前を見かけることが増えてきました。動画を見ると重そうなソリを押したり、走ったりしていて、最初はかなりハードな競技に見えます。
タイトウタイムズのナッシーです。調べてみると、日本に上陸したのは2025年とまだ最近。それなのに、2026年10月には上野でもHYROXを紹介するイベントが開かれていました。いったい何をする競技なのか、台東区から始めるならどこへ行けばいいのかをまとめます。
HYROXって何?走って筋トレ、また走る
HYROXは、ランニングとファンクショナルフィットネスを組み合わせた屋内レースです。基本ルールはかなりシンプルで、1km走ったら1種目のワークアウト。これを8回繰り返します。
つまりランニングだけで合計8km。その間に、ソリを押す、引く、ローイングをする、重りを持って歩くといった8種目が入ります。筋力だけでも、走力だけでも押し切りにくい競技です。
面白いのは、世界中の大会で基本フォーマットが共通していること。同じ種目、同じ順番で挑戦するため、自分のタイムを海外の参加者とも比べられます。
具体的に何をする?8つの種目を見てみる
HYROXの8種目は順番まで決まっています。聞き慣れない名前もありますが、内容を見ると「走る+全身を使う運動」の組み合わせだと分かります。
| 順番 | ワークアウト | 説明 |
|---|---|---|
| 1 | 1000m SkiErg | スキーエルゴ:1,000m(スキーの動きを模したマシン) |
| 2 | 50m Sled Push | スレッドプッシュ:50m(重りを載せたソリを押し進める) |
| 3 | 50m Sled Pull | スレッドプル:50m(ロープを手繰り寄せてソリを引く) |
| 4 | 80m Burpee Broad Jump | バーピーブロードジャンプ:80m(胸をついてから前方へジャンプ) |
| 5 | 1000m Rowing | ローイング:1,000m(ボート漕ぎのマシン) |
| 6 | 200m Farmers Carry | ファーマーズキャリー:200m(重いケトルベルを持って歩く) |
| 7 | 100m Sandbag Lunges | サンドバッグランジ:100m(サンドバッグを担いでランジ) |
| 8 | 100回 Wall Balls | ウォールボール:75〜100回(メディシンボールを壁のターゲットに投げる) |
そして各種目の前に1kmのランニングがあります。特にSled PushやSled Pullは一般的なスポーツジムではあまり見かけないため、本番を考えるなら専用設備のある施設で一度練習しておきたい種目です。
なぜ最近こんなに名前を聞くようになった?
HYROXは2017年にドイツで始まりました。歴史だけを見るとかなり新しい競技ですが、その後世界へ広がり、HYROX公式では2026年に世界100以上のイベントを展開すると案内しています。
人気の理由の一つは「毎回ルールが変わらない」ことだと思います。マラソンなら距離、筋トレなら重量と目標がありますが、HYROXもタイムとして結果が残ります。ジム通いに「次は何を目指そう?」となった人には分かりやすい目標です。
さらに個人だけでなく、2人で挑戦するDoublesや4人のRelayもあります。最初から8kmと8種目を全部一人でやるのは不安、という人にも入り口が用意されています。
日本上陸は2025年。まだブームの入口かもしれない
日本で最初のHYROXは、2025年8月9日にパシフィコ横浜で開催されました。世界ではすでに広がっていた競技ですが、日本で名前を聞く機会が増えたのはここ最近というのも納得です。
次に日本で予定されている大きな大会は、2027年1月21日~25日の「BYD HYROX Osaka」。インテックス大阪で5日間にわたり開催される予定で、Open、Pro、Doubles、Relayなど複数のカテゴリーが用意されています。
日本上陸からまだ時間がたっていないのに、ジムやスポーツショップでHYROXという言葉を見るようになっています。トレンド検索に出てくるのも、ちょうど競技が広がり始めた時期だからなのかもしれません。
実は上野でもHYROXのイベントが開かれていました
台東区との接点を探してみると、ちゃんとありました。上野3丁目のアートスポーツ本店で開催された「RUNNING EXPO 2026」で、10月17日と18日にHYROXを紹介するトークイベントが行われています。
内容は「HYROXとは何か?」から、挑戦するときのトレーニングやコンディション管理まで。実際の出場経験者とHYROX公認コーチが登壇しており、まだ出場を決めていない人も対象でした。
大会そのものが台東区で開かれたわけではありませんが、御徒町駅前のランニングイベントでHYROXが一つのテーマになるところまで来ています。ランニング層にも関心が広がっていることが分かります。
じゃあ台東区でHYROXを習える場所はある?
ここが一番気になるところです。2026年10月18日に調べた範囲では、台東区内で「HYROX Classを常設」と公式サイトに明記している施設は確認できませんでした。普通の筋トレやランニングなら選択肢は多いのですが、HYROX専用となるとまだ少なめです。
ただ、台東区のすぐ隣まで広げると選択肢があります。荒川区のCrossFit Machiyaは、町屋駅から徒歩1分。通常のCrossFitクラスとは別に「Hyrox Class」を設け、ランニングと機能性種目を組み合わせたトレーニングを行っています。
設備にはバーベルやケトルベルだけでなく、HYROXでも使うスレッドもあります。上野や入谷あたりからなら、台東区の外とはいえ比較的通いやすい候補です。
運動初心者には無理?いきなり大会に出る必要はありません
8km走って、その途中でソリまで押す。文字だけ読むと「これは無理」と思いますよね。ただ、HYROX公式では大会参加に特別な予選は必要なく、Open、Doubles、Relayなど自分に合ったカテゴリーを選べます。
公式サイトでは98%以上の参加者が完走しているとも紹介されています。ただし、これは「簡単」という意味ではありません。完走を目指すにしても、8kmを動き続ける持久力と、それぞれの種目をこなす筋力は必要です。
ナッシー最初は大会より「HYROXの種目を一度やってみる」くらいでよさそうです
HYROXを始めるなら何を練習すればいい?
HYROXという名前が付いたクラスに通わないと何もできないわけではありません。まず必要なのはランニング。1kmを8回走るので、速さよりも「運動をした後でも走り続けられる体力」が重要になります。
そこへスクワット、ランジ、ローイング、重りを持って歩く動作などを組み合わせます。特にSled Push・Sled Pull・SkiErg・Wall Ballsは設備が必要なので、本格的に大会を目指す段階で対応施設を探す流れでも遅くありません。
- まずは30~60分動ける基礎体力を作る
- 1km程度のランニングを繰り返す
- スクワットやランジで脚力をつける
- 大会を考え始めたらスレッドなどの専用種目を練習する
ランニング派と筋トレ派、どちらにも面白い競技かも
HYROXを見ていると、人気が出ている理由が少し分かります。ランニングが好きな人には筋力という新しい課題ができ、筋トレ中心だった人には「8km走り切る」という分かりやすい目標が加わります。
さらに世界共通の種目なので、一度覚えてしまえば次の大会でもやることは基本的に同じです。練習した結果がタイムに出るという点も、習い事として続けやすい部分でしょう。
台東区ではまだHYROX専門施設が身近に並んでいる段階ではありませんが、上野で紹介イベントが開かれ、近隣にはHYROXクラスも出てきています。「ハイロックスって何?」と思った今が、ちょうど始め時なのかもしれません。













