【台東区】ハザードマップの種類と見方|内水氾濫・荒川・家族の避難先まで

台東区のハザードマップを調べようとして、どれを見ればいいのか迷った経験はありませんか。水害だけでも荒川・神田川・内水氾濫・高潮と種類があり、地震の避難情報まで合わせて見ると、どこから手をつければいいか分からなくなりますよね。

私は『タイトウタイムズ』のエリア担当ライター、ナッシーといいます。台東区に職場があり、上野や浅草のあたりを毎日通っています。家族のことを考えると、地図を眺めるだけでは終わらせたくない、と気になってこのテーマを掘り下げました。

今回も纏めであるポイントを最初にして、順にハザードマップの種類と見る順番、避難場所と避難所の違い、見落としやすい点、公式情報を確認するときの見方を整理しました。

目次

ポイント

ハザードマップを確認したくなる場面とは

引っ越しを検討しているとき、大雨のニュースを見たとき、子どもの通学路を見直したいとき。台東区でハザードマップを調べるきっかけは、生活の中にいくつもあります。

私が最初にこの地図を真剣に見たのは、職場の近くで道路が冠水しているのを目にしたときです。あのとき、自分が普段歩いている場所がどのエリアなのかをまったく把握していなかったことに気づきました。

台東区のハザードマップは何種類あるか

台東区の水害・土砂災害に関するハザードマップでは、荒川水害、神田川水害、内水氾濫、高潮水害、土砂災害の5種類を確認できます。それぞれ対象とする災害が異なるため、まとめて「水害マップ」と考えていると見落としが出やすいです。

荒川水害ハザードマップ

荒川が氾濫した場合の浸水範囲や深さを確認するための情報です。

神田川水害ハザードマップ

神田川が氾濫した場合の浸水範囲、深さ、継続時間などを確認するための情報です。

内水氾濫ハザードマップ

大雨で下水や排水路の処理が追いつかなくなった場合の浸水範囲や深さを確認するための情報です。

高潮水害ハザードマップ

高潮による浸水範囲、深さ、継続時間などを確認するための情報です。

土砂災害ハザードマップ

谷中・池之端など、一部地域の土砂災害警戒区域を確認するための情報です。

台東区の公式サイトでは、これらの情報をPDF形式で確認できます。ハザードマップは改訂されることがあるため、見るときは公式ページの更新日とPDFの最新版を確認しておくと安心です。

ナッシー

令和8年5月現在の情報のPDFです

浸水と内水で見方が変わる理由

「洪水」と「内水氾濫」は、浸水の原因が違います。洪水は荒川や神田川が氾濫して水が広がるイメージですが、内水氾濫は川が溢れなくても起きます。

大雨が続いて下水や排水路の処理が追いつかなくなると、道路や建物の低い部分に水が溜まります。内水氾濫は川沿い以外でも注意が必要と考えておくと、見落としを減らせます。

荒川氾濫を見るときに注意したい点

台東区の水害リスクの中でも、荒川氾濫は規模が大きくなりやすい想定として確認しておきたい項目です。荒川は区内を直接流れていませんが、氾濫した場合は区内の広い範囲が浸水想定区域に含まれる可能性があります。

特に見ておきたいのが浸水継続時間です。エリアによっては水が引くまで時間がかかる想定もあるため、自宅で過ごせるか、早めに別の場所へ移る必要があるかも含めて考える必要があります。

自宅以外の場所も確認しておく理由

迷いやすいのが、「自宅周辺だけ見ておけばいい」という思い込みです。大雨や地震は、通勤中や子どもの登下校中に起きることもあります。

職場のある上野周辺、子どもが通う学校の近く、よく使う駅の近辺。それぞれの場所がどのエリアに入るのかを一度確認しておくと、もしものときの判断がしやすくなります。

ナッシー

通学路のどのあたりで水がたまりやすそうか、親子で一緒に確認してみるとよさそうです

避難場所と避難所はどう違うのか

台東区の防災情報を見ると、「避難場所」と「避難所」という二つの言葉が出てきます。この違いが分かりにくく、混同したままにしておくと必要な備えがずれることがあります。

  • 避難場所:大震災や火災などから身を守るための広域の場所
  • 避難所:住まいが倒壊・焼失した場合などに生活を送るための施設
  • 一時集合場所:町会単位で一時的に集まる場所
  • 在宅避難:自宅が安全なら自宅にとどまる選択肢

台東区の避難場所は、上野公園一帯・谷中墓地・隅田公園一帯の3か所が指定されています。避難所は区立小中学校などを中心に指定されていますが、自分の自宅がどの町会に属するかによって、一時集合場所や避難所が変わります。台東防災アプリや防災地図(地震編)で、町会単位の情報を事前に確認しておくことが役に立ちます。

マンションと戸建てで変わる見落としやすい点

マンションに住んでいる方が見落としやすいのが、浸水深と階数の関係です。浸水の深さによっては上階への垂直避難が選択肢になる場面もありますが、荒川氾濫のように浸水が深く長く続く想定では、それだけでは対応しきれない可能性があります。

戸建ての場合は、床下・床上浸水の深さによって早期避難の判断が変わります。家の構造と、ハザードマップに示された浸水深を合わせて見ることが大切です。どちらも「地図を見ただけで安心した」で終わらせず、停電や断水、移動できなくなる時間も考えておきたいところです。

大雨の前に家族で決めておきたいこと

台風の接近が報じられてから急いで地図を開いても、判断に時間がかかってしまいます。晴れた日のうちに、家族で話し合っておける内容があります。

STEP
自宅の浸水深を確認する

ハザードマップで自宅の住所を確認し、どの災害でどれくらいの深さになる想定かを見ておきます。

STEP
一時集合場所と避難所を確認する

台東防災アプリや防災地図(地震編)で、自分の町会の一時集合場所と避難所を調べます。

STEP
移動ルートを実際に歩いてみる

避難先までの道に、低くなっている場所や水がたまりやすそうな場所がないかを、地図と照らし合わせながら確認します。

STEP
連絡手段と集合場所を決める

家族がバラバラにいる状況でも動けるよう、連絡方法と落ち合う場所をひとつ決めておきます。

特に子どものいるご家庭では、学校からどの経路で帰るかを子ども自身が分かっている状態にしておくと、いざというときに動きやすくなります。

地図を見ても安心しきれない理由

ハザードマップに色がついていないエリアでも、絶対に安全というわけではありません。地図はあくまで「想定」であり、実際の降雨量や河川の状態によって状況は変わります。

また、ハザードマップ自体が改訂されることがある点も忘れないようにしたいです。一度見たから大丈夫、ではなく、年に一度くらいは公式ページで更新がないか確認しておくと心強いかなと思います。

公式情報の確認先と使い方

台東区のハザードマップは、台東区公式サイトの「ハザードマップ(水害・土砂災害)」ページから確認できます。問い合わせ先として、危機・災害対策課の窓口も案内されています。電話番号や担当窓口は変わる可能性があるため、利用前に公式ページで最新情報を確認してください。

台東防災アプリでは、住所から町会名や一時集合場所、避難所、避難場所などを確認できます。紙のマップとアプリを両方そろえておくと、スマホが使いにくい場面でも確認しやすくなります。

よくある失敗と注意しておきたいこと

意外と見落としやすいのが、「隅田川沿いだから危ない」「川から離れているから大丈夫」といったイメージだけで判断してしまうことです。実際のリスクは、川との距離だけでなく、地盤の高さ、浸水深、内水氾濫の想定などによって変わります。地図をきちんと見ずに判断すると、本当に確認すべき場所を見落とすことがあります。

逆に「マンションの高層階だから大丈夫」という思い込みも注意が必要です。浸水が長期間続く想定では、上階にいても水・食料・トイレ・電気の問題が出てくることがあります。自宅にとどまる場合も、何日分の備えがあるかまで見ておきたいところです。

今日から動ける小さな一歩のために

今週末、台東区のハザードマップをひとつ開いてみてください。まずは自宅の住所を入れて、荒川・神田川・内水氾濫・高潮・土砂災害のうち、どの想定に関係があるのかを確認するだけでも、漠然とした不安が少し形になります。

私自身、家族と一緒に避難所の場所を確認したとき、子どもたちが「ここが集合場所なんだ」と地図を指差していた場面が印象に残っています。地図の情報をメモに残して冷蔵庫に貼っておくだけで、日常の中に防災がすっと入ってきた感じがしました。

ハザードマップは、不安を増やすためではなく、動ける根拠をつくるために使うものだと感じています。まずは一枚、ご自宅の分から見てみてくださいね。

情報は更新時点のものです。最新情報は公式サイトもあわせてご確認ください。

この記事を書いた人

ライター・(左から)ハル、ナッシー

台東区に暮らすハルです。地域情報メディア『タイトウタイムズ』で、地域の日常に役立つ情報をナッシーとともにお届けしています。

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